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2015/01/08

安全な家とは? その3

カテゴリー:先代社長のブログ

 

4、ホールエアコンのよる暖房

<ホールエアコン>とは聞きなれない言葉ですね。

それもそのはず、私が勝手に命名した暖房方式です。

命名は勝手にしましたが、方式自体は30年も前から北米を中心に開発された方式です。

家全体に冷暖房が行き渡るように、各部屋や廊下などに空気の吹き出し口と回収する口を設け、空気全体をぐるぐる回転させる方式です。

こうすると、むらなく家全

体に温度が一定になるので、建物自体が暖められた事になります。

そのため、家の中で温度差が無いので、ヒートショック現象は無くなります。

また、壁も空気と同じ温度になるので、体感的に輻射熱と同じように、低い温度で寒さを感じなくなります。

例えば、室温が10度で壁掛けエアコンを作動させる時、あなたは何度の設定にしますか

おそらく、25℃以上にされるのではないでしょうか。

ところが、実際は20℃もあれば快適に暮らせます。

ホールエアコンであれば、確実に20℃の設定で稼働させるでしょう。

その違いは何故か?

室温15℃の部屋では、いくら空気が20℃になっても壁から奪われる(10℃)熱量が体感温度を下げてしまうからです。

建物の温度が20℃有れば、体から奪われる熱量が殆ど感じないので、寒くならないのです。

つまり、ホールエアコン方式の方が確実に低い温度で快適な暮らしが出来るのです。

しかし、この方式はイニシャルコストも掛れば、ランニングコストもかかるのでは?との疑問が出ます。

確かに、家中にダクトを張り巡らす必要や、大きなファンとコンプレッサーを使いますから壁掛けエアコンの何台分もの費用が必要ですが、各部屋にエアコンを付ければファンとコンプレッサー代と変わらない金額になります。

ダクト費用は壁掛けエアコンには無い費用ですが、機械ではないので、一旦設置してしまえば、半永久的に使用できます。

ランニングコストは、建物の性能と比例します。

建物全体を冷暖房する訳ですから、外気温に左右され難くなればなるほど、一旦暖められた空気が下がりにくくなり、コンプレッサー(この部分が稼働するときエネルギーを多く消費)が働く時間が少なくなり、僅かな電力(火力)で温度を維持出来るのです。

また、空気を一元管理することで、除加湿のみでなく、清浄作用もしやすくなるのです。

良いことずくめのようですが、日本で普及しない(北米の新築住宅では100%)のには、 一つにはイニシャルコストが有りますが、他に建物性能が低くてランニングコストが掛かり過ぎる事と、最も大きな障害は、建築業者側に知識が無く、(設計士も)ダクトスペース、施工技術が確立出来ていないので、ハウスメーカーやビルダーも積極的に薦めないのです。

 

 

5、その他

薪ストーブや暖炉は、暖房と言った範疇に入れていいのか迷ってしまいますが、暖めるという意味では立派な暖房器具です。

特に最近では薪ストーブの人気は大変なもので、弊社のお客様でも何軒かおられます。

輻射熱と直接の火の熱の両方が有るため、直ぐに暖も取れ、消えてからもしばらくは暖められた本体や周辺の熱で暖かさを感じることが出来ます。

しかし、輻射暖房だけでは過乾燥が起きますから、水蒸気を発生させるヤカンや鍋が必要です。

自然に優しいような雰囲気が、人気を呼んでいるようですが、薪の使用量からすると、ランニングコストはかなりなものになりそうです。

木が成長期に蓄えたCo2を排出するだけで、出されたCo2は新たに植えられた木が吸収することになっています。

だから0エミッション(出す物と吸収する物が同じ量)だと、薪ストーブ愛好家は言います。

確かに、化石燃料はどんなにリサイクルをしても、何億年と眠っていたエネルギーを一瞬にして消費するものをリサイクル出来ません。

ならば、薪はどうでしょう。確かにリアルタイムの現代に生きている植物と熱量の交換ですが、数十年かけて成長した木(薪)を一瞬にして燃やすストーブが<エコ>とは言い難いのではないでしょうか?

伐採と植林の比率がイーブンであれば、0エミッションと言えるかも知れませんが、日本中の家に薪ストーブが有って、冬場に燃やすだけの木材が年間に成長しません。

インテリアとしても素晴らしい<薪ストーブ>は一部の方の趣味の世界でしかないですね。

色々な暖房方式を紹介してきましたが、みなさんはどの暖房を選ばれるでしょうか?

ちなみに、米国では、全館空調が100%と書きましたが、全館空調して暖炉を付けるのがステータスのようです。

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