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2015/05/12
住宅性能の数値化 その2
カテゴリー:先代社長のブログ
これは、<家を建てる人>にとっては、<最低限の性能を保証される>事になりますが、
一方で、建築費の高騰に繋がる事にもなります。
何故なら、現在の(2015年)日本の新築住宅のほぼ90%以上がその基準に達していないため、
サッシ、断熱材、換気装置の設置など、数多くの部材をグレードアップする必要があるからです。
これからの<新築>ですらこの状態ですから、既存の建物、現在新築中の建物の殆どは、
<新省エネ基準>に則していません。
つまり、2020年、<新省エネ基準>が義務化された瞬間から、それまでの住宅は、
<旧基準の家>として評価されるのです。
私たちのような、いち早く世界基準の省エネ住宅を目指して来たビルダーにとっては、
誠に喜ばしいことではあります。
具体的に数値が示される事により、本当の性能が掴み易くなるからです。
「冬暖かく、夏涼しい家」などと、抽象的な表現で広告宣伝してきたハウスメーカーや工務店は、
今後、具体的数値を揚げて<証明>しなくてはならなくなるのです。
「低〇費住宅」は本当に<低燃費>なのか?
「暖か〇イム」は本当に<暖かい>のか?
「サー〇の家」は本当に<一年中春みたい>なのか?
<全館空調をしても良い家>と<してはいけない家>があるって、本当か?
これらを、数値を示して検討することになるのです。
但し、その数値は、建材メーカーの自主計測数値であり、住宅の完成時を予測する設計上の数値です。