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2018/07/31
ウッドデッキ、バルコニーに最適な木について
カテゴリー:ウッドデッキ
ウッドデッキの材料にも最良の木を提供したい。
最近はウッドデッキやフェンスに、樹脂製や人工木(木とプラスティックを混ぜた物)が使われています。
確かに、木を雨ざらしにすると、腐りやすく、数年で劣化してしまいます。
しかし、樹脂や人工木は、水を透さないほど密度が高い為、冬は冷たく、夏は触れないほど熱くなります。
輻射熱となって、室内に照り返してきますし、デッキの機能が果たせません。
天然木でありながら、腐らない(腐りにくい)木は無いだろうか?
ツーバイシックス工法のところでご紹介しました、レッドウッドと言う木が有ります。
北カリフォルニアに自生し、世界一の樹高になる木です。(現存は116m)
40階建てのビルに相当する高さです。
この木は、その名の通り中身まで赤くなっていますが、これは「タンニン」の色です。
「タンニン」は、お茶にも含まれている抗菌性の高い成分です。
水溶性なので、雨に当たると黒褐色の液体になってながれますが、抜け切る事は有りません。
学名をセンペルビレンズセコイアと言い、別名ジャイアントセコイアと呼びます。
樹木の直径は6mを超え、樹皮の厚さだけでも30㎝もあるものが現存します。
山火事が多いカリフォルニア州において、火事に合っても枯れることなく立ち続ける事で
「燃えない木」としても有名で、サンフランシスコの高層ビルではレッドウッドで造られた
ペントハウスを見ることができます。
本来耐火建築物しか許されないビルの屋上でも、レッドウッドは特別許可されるのです。
もちろん、木ですから実際は不燃ではありませんが、炭化が早く、燃えにくいのも事実です。
日本の桐に似ていますね。
桐のタンスは、桐に抗菌性がある事と、昔の日本は火事が多かったので、大切な着物を守る意味で、火が回っても炭化して中身の着物に移らない桐の性能に目を付けたからです。
桐は残念ながら、あまりにも柔らかいので、デッキ材には向きませんが、レッドウッドは
適度に硬く(杉と同等)断熱性に優れるので、冬季に素足でも凍てつく様な事も無く、真夏にデッキが熱くて歩けない事もありません。
タンニンのお蔭で、腐朽菌に侵されず、白蟻にも絶大の抵抗力によって、20年、30年経てもビクともしないウッドデッキが出来ます。
因みに、カリフォルニアレッドウッドは、アメリカ合衆国の特別天然記念物であり、その伐採量は厳しく制限されています。
国内需要も高く、その輸出量は近年、非常に減少してきました。
価格は、10年前のおよそ2倍、何より数量が限られるので、半年待ちの予約販売になって来ました。