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2019/07/05

屋久島登山ブログ3

カテゴリー:先代社長のブログ

朝4時のバスに乗ると言うことは、3時には起きて支度をしなくては行けません。

常日頃、12時をすぎないと眠くならない私としては、寝たらすぐに起きた印象です。

睡眠時間2時間?くらいでしょうか。

真っ暗な外を見ながら、ぼんやり付いたフロントカウンターの明かりに近づくと、

おにぎりが二つ入ったパックが置いてあり、加藤の名前。

それを受け取ると、直ぐにバスが到着しました。

どうやら私たちのホテルが、最初のようで、乗り込んだ客は私と家内の他は、誰もいません。

定刻4時ジャストに、ホテルを出発。

そこから、約1時間を掛けて次々と客を乗せます。

大型バスはほぼ満員状態。

屋久島の登山熱は、大変なようです。

登山の小屋に着く頃は、ようやく明るくなってきました。

小雨がぱらつく中、小屋の中に入って、立ち食いソバならぬ「立ち食い握り飯」。

5時半から各班に分かれて、登山の注意とストレッチ体操。

完全に明るくなった辺りを見渡すと、トロッコ列車の格納庫やらが見えてきました。

午前6時、いよいよ出発です。

 

 

 

 

この時点で、どれほどの距離を歩くのか、どんなツアーなのか、一切の予備知識無し!

前日の深酒(屋久島焼酎は美味かった)、寝不足の極みで行けるツアーではありませんが、

その時は知る由もありませんでした。

幅1m程度のトロッコ列車のレールの枕木の間に杉板を渡して、歩きやすくした道は、意外と快適でした。

数百メートルも進むと、吊り橋が架かっています。

 

 

 

この吊り橋を渡る際に、高所恐怖症の方はこの先を断念するそうです。

幸いなるかな、その病は強くないので、何とか渡り終えることが出来ました。

折からの台風による雨の為か、川の水は勢いよく流れています。

本州でこのような風景を見るのは、富山県の黒部川あたりでしょうか。

 

 

 

そこから先に進むと、まるでインディージョーンズの映画のワンシーンのような、或るいは

ディズニーランドの冒険の国のアトラクションを彷彿とさせる場所が出てきます。

何時しか眠気も冷め、景色に見とれてつまずきそうになることも。

苔の生す岩を見ると、ジブリの世界にも見えます。

 

 

 

 

歩くこと6時間、途中、屋久杉の伐り残りや、急斜面過ぎて伐られなかった屋久杉などを眺めながら、トロッコ列車の終着駅に辿り着きました。

ここで、お昼休憩です。

距離にして約10km、標高差600m、出発点の標高が600mなので、約1200mの高さに到達したことになります。

少し休憩をして、ここからは道のないトレッキングコースになるようです。

食事を済ませ、のんびりしたらやたらと眠気が襲ってきます。

昨夜の水割り以上の大汗をかいた私にとって、わずかな開脚や上り下りが、異常なくらい辛いものになりました。

僅か500m(15分)も進んだら、もう足が上がりません。

心臓も悲鳴を上げてきました。

「やばい!!」

これ以上無理はできない。

屋久島で死ぬ気は有りませんでしたので、恥を忍んでインストラクターの方に「リタイア」を申し出ることに。

ウイルソン株まであと30分と言われましたが、その前に昇天してしまいそうだったので、

引き返すことにしました。

家内に告げると、「私はもう少し頑張る」との返事、やはり「夫婦は他人」生き別れすることになりました。

つくづく、日ごろ何もしない家内の方が体力のあることを、思い知らされる。

 

意識もうろうとした状態で、何とかトロッコ列車の終着駅まで下ると、石の上に木を渡しただけの簡易ベンチを見つけ、その上に横になりました。

しばらく横になっていると、いつしか眠りについていたようで、いきなりベンチが傾いて

「スワ、地震か!」と飛び起きると、その横に若いご婦人と5歳(後で聞いた)のお嬢ちゃんが腰かけていて「ごめんなさい、起こしてしましましたか?」と笑顔で返されました。

聞くと、ご主人と一緒に関東から来たが、健脚のご主人は別ルートで、縄文杉に向かっていて、自分たちは縄文杉は無理なので、この先にある「ウィルソン株まででも行こう」としているところだそうだ。

なんと!5歳の女の子が行こうとしているウィルソン株を「ギブアップ」している自分がここにいる。

少し眠ったら、なんか急に行けるような気がしてきたし、ここまで来て何一つ辿り着かなかった、では話にならない。

心を入れ替え、同行することにしました。

ほんとかどうか「男の人と一緒だと心強いです」なんて煽てられたりして。

生き別れた「家内」には悪いが、頼りにされたら頑張っちゃうのが、私の癖。

あんなに苦しかったトレッキング道が、うそのように歩ける。

45分は長いようで短かった。

気が付いたら「ウィルソン株」に到着。

これで何とか、「屋久島に行ってきた」と言えるかな?

 

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