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2013/01/12

2013年1月12日

カテゴリー:お知らせ

迎春あけましておめでとうございます。

迎春 明けましておめでとうございます。 例年になく寒い12月からの正月は、久々に身が引き締まる寒さでした。 不思議な気がしたのは、3日に熱田神宮へ初詣に行った時です。 気温は0度、空からはちらほら雪も舞い降りてきていました。 しかし、12月の雪とは違って感じたのです。 寒いには違いないのですが、空はやや明るく、何処か<春>を思わせます。 初春とは、良く言ったものだな。と感心してしまいました。 あくる朝、遅い日の出に合わせ、寝坊をして眼を覚ますと、その光は間違いなく 春の陽でした。 12月21日頃に冬至を迎えて、一年で最も短い昼間となりますが、日が暮れる 一番短い(早い)日は、12月5日前後で、東海地方では4時半位に日没します。 つまり、1月5日頃は日没が5時頃となり、日が長くなった感がしてきます。 もちろん、太陽の角度も高く上がるようになり、陽射しも強くなっています。 理屈では解るのですが、子供のころは冬の真最中に「どうして春なんて言うの?」 と思っていましたが、齢60に近づいてようやく理解出来たような気がします。 年老いて失う物と、得る物、どちらが多いか解りません。 そういえば、今年は郷土が生んだ薄命の童話作家<新美南吉>の生誕100年に あたるそうです。 私は、彼の童話が苦手で、<ごんぎつね>を昔読んだ時、「なんてさびしい終わり方 だろう」と思ったものです。 それ以外の作品をあまり知らなかったのですが、名古屋駅前の高島屋で「新美南吉 生誕100年展」が有り、妻が無料入場券を貰って来た事も有り、出かけました。 改めて<彼>の生涯を知ると、なぜ<ごんぎつね>なのか、その他の作品も一様に <孤独>と<無情>、<エゴ>と<不安>を童話で表現したのでしょう。 なんとも、せつない気持ちになる作品ばかりです。 彼は、29歳でこの世を去りましたが、その為か、瑞々しい<少年の感性>が、失わ れる事無く、最後まで作品に貫かれていました。 彼は夭折してしまいましたが、もし100歳とは言わないまでも、私の年まで生きて いたとしたら、その<感性>は、どんな見方をし続けたことでしょうか? それは丁度、人の味覚に似ています。 子供の頃は食べられなかった物が、有る時を境に急に好物となる場合があります。 世の中の<珍味>と言われる物には、よくあることでしょう。 これは、舌の味蕾(ミライ)が開く為だそうですが、歳と共に変化する典型でしょう。 「あと何回正月を迎える事が出来るか」などと思わず考えてしまうことで、尚一層に <初春>の清々しさを感じた初詣でした。

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