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2015/05/19

繰り返す偽装表示と性能不足 Ⅰ

カテゴリー:先代社長のブログ

 

先程、トーヨーゴム工業社の<免振装置>に性能偽装が発覚しました。

これは勿論、<内部告発>から表面化したものですが、さもなければ、

余人に判りうる話ではないでしょう。

建設業界では、過去にも幾度となく偽装事件が頻発してきましたが、

中には余り公になっていない事案もあります。

私が知っている案件では、

平成20年頃に問題になったのが<アルミサッシの防火認定性能不足>。

平成15年頃の<ケイ酸カルシュウム(ケイカル板)の軒天防火認定性能不足>。

何れも、過去数十年にわたり性能不足のまま、建築許可を下して来た事を考えると、

社会的問題であるはずが、マスコミにも取り上げられず、社会問題に鋭いはずの大衆週刊誌すら殆ど、報道していません。

<アルミサッシの防火認定性能不足>は、業界関係者以外は全く知られていないことを好いことに、

完成引き渡し後の建物(おそらく数百万棟以上)は置き去りの状態です。

これは、隣家の火災に対して窓から炎が侵入し易いことを意味し、延焼の被害がより大きくなる(人命にも関わる)事を意味します。

軒天の性能不足も同じようですが、これは屋根へ延焼する可能性を示唆するので、

部屋の中へ直接炎が入るアルミサッシの場合よりは、人命への影響は少ないかも知れません。

延焼と言えば、自宅から出た火を隣へ燃え広げる可能性も高くなるわけですから、火災保険会社にとって本来、許し難い事態でしょう。

それでも、住宅が火災に遭う確率は1%未満ですから大問題化しないのでしょうか?

そして、私が最も問題だと思っているのは、性能不足や認定偽装ではないのですが、外壁の漏水に結び付く<窯業系サイディング>です。

平成20年から義務化された「住宅瑕疵担保保険制度」の事故案件で圧倒的なのが、壁面からの<漏水>です。(届出案件の90%以上)

そして、漏水が表面化しているのは、ほんの僅かで、実態は遥かに深刻だ、と思われます。

国土交通省も、何とか漏水を食い止めようと、防水施工指導に躍起ですが、根本的な問題を解決せずに、

泥縄式に管理を厳しくするのが実態です。

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