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2022/12/24
これからのリフォームは断熱の時代
カテゴリー:断熱性能 環境 先代社長のブログ 体への安全性 壁・天井
ヒートショックによる事故での死亡者数が年間1万人を上回ることはご存知でしょうか?
ヒートショックとは、住宅内の場所による温度差で心臓や血管に負荷がかかり引き起こされる症状を言います。
県別のグラフを見ると興味深いことが分かります。
一番ヒートショック事故が少ない県は「沖縄県」ですが、2番目に少ないのは「北海道」です。
そして、最も事故件数が多いのは「香川県」で「北海道」の2倍以上。
意外にも比較的暖かいとされる地域が上位に入り、東北などの寒冷地と呼ばれる地域は必ずしも多くありません。
北海道を代表とする厳しい寒冷地は、もともとの住宅の断熱性や暖房システムが考えられていて、寒冷地ではない地域(四国、九州、近畿東海太平洋沿岸)は、なまじ温かいという認識の為、温度差による危険に気が付いていないのかもしれません。
愛知県の順位を見ても中頃より少しマシとはいえ、毎年かなりの方がお亡くなりになっています。
このデータは、死亡者数ですので、事故件数ではありません。
死亡まで至らなかったが、後遺症を残すような事故はこの数倍は有ると思います。
今年から建築基準法も「耐震性」だけでなく「断熱性能義務化」へと大きく動き出しました。
それによって、これからの新築住宅は従来のものより断熱性を重視した「家」になります。
既存住宅は築年数が浅く改築をするにはもったいない、又は費用が掛かりすぎる!
実際、昨今の建築費の高騰は、世界的資源の高騰や円安にあいまって数年前と比べても高くなっています。
そこで必要となるのが「断熱リノベーション」という発想!
では具体的にどうすればいいのでしょうか?
まず、断熱リノベーションの「肝」は開口部です。
日本の住宅の99%は、アルミサッシで出来ています。
最近の新築住宅はペアガラス(複合ガラス)が増えてきましたが、フレームや窓枠はアルミ製が殆どです。
結露が起きるのはそのためです。
内窓を樹脂枠ペアガラスで付けるだけで劇的に結露が無くなります。
カビの発生や腐朽菌の繁殖をふせぐことになり、ご自身だけでなく「家」の健康寿命も伸ばします。
【鉄骨造の築16年のアパートの例】
建物に壁断熱とサッシの内側に樹脂サッシ(ペアガラス)を付加し
壁の仕上げを珪藻土塗としました。(珪藻土も断熱効果が有ります)
床や壁には無垢の木材を使用し温かみのある空間になりました。
気密性も格段と上がり、冷暖房効率が向上することで節電効果も期待できます。
コンクリート造分譲マンションの例
冷たいコンクリートの壁も内側に断熱材を付加することで、暖房がすぐに効果を表し電気代の節約になります。
樹脂サッシは、単なる内窓ではなく「ドイツ製3重ガラスサッシ」を使用しています。
遮音にも優れ、冷暖房費は驚くほどかかりません。
来年度の国の補助金事業も決定しました。
最大200万円の補助金がでます。
令和5年3月~令和5年12月31日までの工事完成に対する補助事業です。
サッシ、壁、天井、床などの断熱工事全てに対象となります。
詳しくは、ご面談にてご説明いたします。
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